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あたりまえであること

長辻󠄀

あたりまえであることが

あたりまえであったことが

あたりまえでなくなることが

すぐ近くに来ている

いや、もう来ているのかもしれない

はじめはささやかに

次第に大きく

それは私が感じる出来事

それは大きな出来事

あれっ?と感じる

しかし、卑下してはならない

今まで何事もなく自然にできていたことが

出来なくなる

このような体験がますます増えてくる

それにより

こんな私ではなかった

そういう気持ちが高じると

心が老ける

身体の老化と同時に心が老けると

いよいよ老人の末期だ

そのうちに生きるという意欲も失せる

家族の社会の重しとなって足を引っ張ってしまう

だからこう考えることにしよう

あれっ?と感じた時

同じことが起こるのを待とう

その時までが心の準備だ

二度目

三度目はすぐにやってくるのだから

その時は

これでいいのだと思う

自分の年齢をもう一度自覚して

それなりのお歳なのだからと

それが普通なのだと

堂々と老いを楽しむのだ

すべての人類が通る道だということを

 
 
 

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